そして元気が出たところでもうひと仕事、横一列に並びリズミカルな“バケツリレー”でゴミ袋は1ヵ所に集められ、手際よいビーチクリーンは午後2時終了した。 ところでこの女性を中心とした民間ボランテア団体「海 Love ネットワーク」、石垣島の海が大好きな仲間が集まり、“自分たちでできることからはじめよう”と立ち上げたのが2009年。毎月の定例海岸清掃のほか、年に1回大規模なビーチクリーンを手掛け今回で13回目。海上保安庁長官表彰をうけた2018年の秋には、日本のゴミが流れ着くというハワイ・オアフ島まで海ラブメンバー7名で遠征し、膨大な漂着ゴミの中から日本製品を確認、地元環境団体とのコラボビーチクリーンを実現させた。まさに国籍を超えた世界をグルグル巡る“地球ゴミ”の回収である。
奇しくも2月28日に放送された「 NHK スペシャル・ 2030 未来への分岐点 」 は この平野海岸の未来にも触れ、世界に溢れるプラスチックゴミ、今や海の生態系にも深刻な影響を及ぼし、“大量消費型社会はもう限界”と報じている。 ライフスタイルの変革が求められる今日、清掃活動ひとつにしても、“出来ることからはじめよう”とまず「参加」、その体験から環境保全の大事さを肌で感じ「意識改革」へと繋がる…共感の輪はビーチクリーンに、道路清掃活動に八重山各地にも広がっている。サガリバナの森に美しい砂浜…石垣島の“宝”を未来の子ども達にぜひ繋げたいものである。
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