< 出版にあたって >
世界有数のサンゴ礁に彩られた日本最南端の八重山諸島石垣島。
2007年8月1日、「西表石垣国立公園」として八重山の島々とともに、その評価がいっそう高まりました。
さらに2016年4月15日、環境省は西表島の「国立公園」区域を全域に拡大、さらに新たに発見された石垣島平久保半島の「サガリバナ群落地」も「国立公園」に追加指定しました。サガリバナの大群落をはじめ動植物など豊かな生態系、そして満天の星空…平久保半島は亜熱帯の自然景観が原初の形で息づいています。
八重山諸島を撮り続けて40年余。このたびの写真集は、2005年3月、平久保の「サガリバナ群落」を発見以来、10年にわたって保護・管理されてきた米盛三千弘さん・邦子さんご夫妻(平久保在住)の協力を得て、2010年から2015年までの主に開花シーズン、5年間に渡って撮り溜めた作品群です。
本書の内容・仕様
(1) サガリバナ群落24時間
(2) 平久保半島の原風景(海、森、月、星、太陽…)
(3) 原生林に育まれて…動植物・昆虫等貴重な生態系
(4)サガリバナを手塩にかけて・・・米盛夫妻と「平久保サガリバナ保存会」)の保護管理活動
風光明媚な東シナ海「平久保海域公園地区」、その連なりの山里で畑を耕す米盛三千弘さん・邦子さん夫妻。2005年3月,隣接する森に分け入ってサガリバナの群落を発見。以来10年間、手塩にかけてサガリバナを手入れし保護・管理活動をされてこられました。そのこころの輪が広がって2011年7月8日「平久保サガリバナ保存会」設立。その経緯をエピソードを交えながら紹介し、この未来の子どもたちに引き継ぎたい貴重な平久保半島の原風景を写真表現してきました。